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4月28日から少し長めのGWが始まった。
GW開始と共に、実家へ帰省する私。
久しぶりの実家では、あまり『帰ってきた』というような実感はないけれど、一人暮らしの部屋のテレビよりも大きなテレビ、お風呂のバスタブの高さなどに少し違和感を感じた。
そして、何より
―――ひろ君に会いたい。
せっかく帰ってきたのに、会えないのかな……と、不安になる。
帰ってきてから、すぐにでも電話をしたい気持ちに駆られる。
でも、がまん。
彼のお祖父さんの具合が思わしくないようで、前に電話した時、彼のお母さんから電話を控えてもらいたい、というようなことを言われたから、がまんするしかなかった。
ひろ君には私が帰省する日を伝えていたから、大丈夫な時に彼の方からかけてもらうようにと話をしてはいたから、ただ待つしかなかった。
結局、この日は電話はなく、ただ無駄に時間が過ぎ去っていった。
次の日も、電話はこなかった。
その次の日も………。
そして5月1日、月曜日。
平日のため、高校は授業してるから、放課後、部活へ顔を覗かせてみた。
妹もいるし、そして彼も、いた。
久々の高校。
何事もなかったかのような、たとえ私が世界中から消えてしまっても、気にしないんじゃないかってくらい、他の後輩達と楽しそうに談笑しているひろ君が、いた。
部活が終わって、帰り際、1年生が
「彼女ですか?」
と、ひろ君に聞いてきた。
でも彼はすかさず
「ちがう」
と、はっきりと言う。
悔しくて、ちょっとふざけて
「彼女でいいよ」
って私が言ったら、ひろ君は
「彼女じゃないでしょ!ちがうでしょ!!」
って、ムキになって否定する。
その態度にまた、落ち込む。
5月2日、火曜日。
また、部活に顔を出してみた。
帰り際、ひろ君は後輩の女の子を途中まで送ると言って、私の方をあまり見ずに帰ってしまった。
その女の子の方向には、同学年の他の男子もいるのに………。
私はもちろん、彼に送ってほしいな……と、淡い期待を抱いていたものだから、それが見事に砕かれた気分だった。
久しぶりに会ったのに。
私は、あと数日しかここにいられないのに。
ふと―――このまま道路に飛び出してしまえば、ひろ君は心配してくれるかな―――なんてことまで考えてしまっていた。
『友達』とか『彼女じゃない』と言われる度に自虐的行為にはしりたくなっていた。
でも、理性が強すぎて、そこまではできない。
彼が他の女の子を送っていくのに「イヤ」とも言えなかった。
彼女が1年生だったし、自分を送ってほしいと思うのは、単なる私のわがままでしかないから。
『彼女』では、ないのだから………。
彼に言われなくても、そんなこと、自分が一番誰よりもわかっていた。
その日。
衝動的にひろ君と遠足に行った河原に一人で行った。
ひろ君とまた一緒に来たい。
そんな気持ちでいっぱいになって、切なくなった。
5月3日、4日も彼から連絡はなかった。
5日。
ようやく彼から朝の11時に電話。
12時までに自宅に来て、とのこと。
彼のお父さんがたけのこ掘りに連れて行ってくれるということで、彼からの連絡をあきらめて眠っていた私は、電話で起こされ、急いで準備をして彼の家へと向かった。
それから彼のお父さんと彼と一緒に、彼のお父さんの知人のおじさんと一緒にたけのこ掘りへ。
知人のおじさんに、彼のお父さんは私達の事を
「うちの息子と彼女」
と、さらりと言う。
それに対してひろ君は、やっぱり間髪入れず
「彼女じゃない!!」
と、強く否定する。
そんなに強く否定しなくても……と言うほど、強く否定されて、いつもの事ながら、ちょっと落ち込んでしまう。
帰りは夕方6時半を回っていたけれど、楽しい時間を過ごすことができた。
自転車で来ていた私を、大通りまで送ってくれたひろ君。
でも、名残惜しくて、もうGW中は会えないのかと思うとさみしくて。
途中も手を繋いだり、腕を組んだりしながら少し歩いていた。
別れ際は、人通りもなかったから、抱きついたり、ほっぺにまたキスをしちゃったり。
そうして粘っているうちに、時間は午後8時をまわっていた。
結局7日の最終日、ひろ君が1級の審査のため弓道場に行くから、それについていく事で会えることになった。
その7日。
私は父に頼んで、朝早くから弓道場へとひろ君と共に送ってもらった。
審査は無事に合格。
終わった後、お昼ごはんを私の父とひろ君と3人で食べて、ひろ君の弓具を高校まで返しに行って、その後、高校から近いこともあって私の家へ、ある意味、拉致した。
父の車だから、もし私の家に来たくなくても、必然的に来させてしまったようなもの。
でも、ようやく二人きりの時間が持てたことで、私の気持ち的には落ち着いていた。
ひろ君は相変わらず。
朝早かったから眠たかったのか、私の部屋に入ってからは私のベッドの上で、私の腕をまくらのようにしいて、ぐっすりと眠ってしまっていた。
いびきも少し聞こえたけれど、許せてしまう。
『彼女』についてはかなり否定するのに、こんな風に私の前で無防備な姿をさらしちゃっていいの? って疑問も生まれるけれど、ただ、こうしていられる幸せをかみ締めていた。
愛しい人の寝顔を見ながら、審査で1級にひろ君が合格したことがわかった時、
「次は初段、がんばります!」
って、言っていたひろ君を思い出していた。
お互い『今』の目標に向かって、がんばってるんだ。
次に会えるのは、2ヶ月以上先になる。
いっぱい、いっぱい、ひろ君からがんばる力をもらって、私はまた、旅立った。
この頃からひろ君は「腕枕され上手」だったのか!?(笑)
・・・って思わず笑っちゃいました(^^)
柳さんだからこんなに安心できるんだろうね。
それなのに「彼女じゃない!」って・・・
う~ん、ひろクンの気持ちが分かんない(ーー:)
人から言われて動くのが嫌なタイプだったんでしょうか?
柳さんの切ない想いがうるうるきちゃいますね。。
最後の1文は、僕も同じように感じていたから
すごく共感できます(=^^=)
がんばれ昔の柳さん!って感じです(笑)
2007.12.13 01:38 URL | アポ郎♂ #- [ 編集 ]
超せつない!!
私とだーちゃんは、お互い好きだとわかっていたのに、離れてるから『付き合えない!』とずっと言われてたから、そのことを思い出したよ。
『彼女じゃない』ってそこまで否定しなくても・・・って思うよね!!
今だから言えるけど、ひろさんひどい!!って思うよ~History日記を見てると(笑)。
あ!前に柳ちゃんに、
柳ちゃんの日記のコメントに
『私も言いたいけど(書きたいけど)、言えない(ブログに書けない)ことある!!』みたいなコメント書いたの覚えてる?
(確か来年一緒に暮らすって書いてあった日記だと思うんだけど・・・)
その真相を今日私の日記に書いてみたんで、
暇な時でも読んでみてね♪
そしたら、あの時の私の気持ちが、柳ちゃんにならわかってもらえるはず!!
2007.12.13 22:34 URL | なえ #A1vz8dvw [ 編集 ]
>アポ郎さん
そうですね(*ノノ)
ひろは昔から「腕枕され上手」ですね(笑)
最近の出来事となんかリンクしちゃってました(^^)ゞ
私もひろの気持ちがわかんなくて
色々聞いたりもしたのですが
「彼女じゃない」って言われるたびに
振られてる気分でしたね(ノ_ヾ)
>人から言われて動くのが嫌なタイプ
どうでしょう!?(^^;
今は「言われないと動かないタイプ」な気がします(苦笑)
この頃は切なかったです(・_・、)
共感していただけて嬉しいです♪
昔の柳への応援、ありがとうございます(≧∇≦)
>なえちゃん
なえちゃんたちのはじまりも切なかったよね~(>_<)
うちは、ひろの気持ちがわからなかったから(^^;
ひろ自身もわかってなかったのかなー、と思うけれど(ノ_ヾ)
ひろの態度はひどいよね(笑)
真相さっそく見させてもらったよー(≧∇≦)
素敵だね~☆
ゼクシィ買って一緒に見てたところから
なんか本格的に決まってきたのかな!?
って、ちょっと感じてたけれど(*ノノ)
ほんとによかった♪♪♪
これからも結婚式に向けてがんばってね☆
応援してるよー(*^^*)
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